四国の魅力を体感する味とおもてなし

 四国はさまざまな魅力に満ちあふれている。「海」「山」「川」といった自然の美しさや、生活の営みを映し出す「里」、四国の風土を体現する「人」。それらが組み合わされて四国の魅力になり、愛媛、香川、徳島、高知という地域にさまざまな魅力が息づいている。左に掲げた「日本百選」の表からも、四国の魅力が垣間見える。
 昨年末の総会で、内海武彦議長から「ご当地に来て、食べていただくことに重点を移していきたい。自然・文化とともに、『食』は観光の大きな目的であり、『食』を通じて四国全体が元気になるよう、力を合わせていこう」という発言があった。
 私たち『BQ』が特集してきた「料理」は、地域の魅力が色濃く反映されている。その地域特有の食材を使い、その地域の風土や地域性、人びとの姿勢などが織りなしてつくられた「料理」だ。私たちは、そうした「料理」を特集することで、四国の魅力を発信してきた。
 今回は「四B連支部長推薦のおいしい宿」である。料理だけに留まらず、旅の楽しみはさまざま。そうした魅力を感じていただくために、今回の取材は、多様なタイプの宿である。
 愛媛県愛南町の『風山の里』はグリーンツーリズムの宿。さまざまな体験を通じて地域の魅力を楽しむことのできる宿だ。
 香川県小豆島町の『田舎の迎賓館 みさき』は観光地に位置する旅館だ。地元で捕れたばかりの魚でつくる料理は多くの人に評価されている。
 徳島県三好市の『ホテル祖谷温泉』は、全国に知られる温泉宿だ。温泉と心地よいもてなしの魅力とともに、郷土料理にも力を入れている。
 高知県須崎市の『柳屋旅館』は百二十年以上も続く老舗旅館である。伝統に裏打ちされた「お接待」の精神に貫かれたサービスが行われる、人気の宿だ。
 どの宿も、ホスピタリティに加え、その地域で採れる食材を活かした「料理」がつくられる。宿のスタイルは変わっても、訪れる人びとへ心のこもった「味」が届けられるのである。
 快い宿泊体験は、観光者の思い出とリピーター形成に役立つ。これらの宿は、イベントとは異なるアプローチで、地域の魅力を発信している。四国の宿を訪ねて地域を巡り、美味しいものを体験することは、四国の元気づくりにつながるのである。

四国B級ご当地グルメ連携協議会(四B連)
一般社団法人 四B連企画

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