失敗は「しょうゆ豆」の母
炒ったそら豆を、砂糖、みりん、唐辛子などを合わせた醤油たれに漬け込んだのが「しょうゆ豆」だ。少し硬いが、噛めばポロッと砕ける歯ざわり、しみ込んだ醤油の味とぴりっとした辛さが特徴である。
「しょうゆ豆」の由来は、こうである。四国八十八ヵ所巡礼の遍路が、お接待でもらったそら豆を煎っていると、火にはじけた豆が傍に置いてあった醤油の壷に飛び込んでしまった。「もったいない」と、後でその豆を拾い出して食べてみると、香ばしくて、なんとも美味しい。 これが「しょうゆ豆」になったといわれている。
失敗は、時として思わぬ結果を生み出すのである。 |