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奥山 忠政(おくやま・ただまさ)
【略歴】
昭和35 年(1960)神戸大学法学部卒業。総合商社員~ホテル総支配人~大学講師を経て久留米大学大学院・前期博士課程に社会人入学(経
済学修士)
東アジア学会・企画委員
アジア麺文化研究会・事務局長
【主な著書・論文】
文化と文明の視角<共著>(1999 東海大学出版会)、ラーメンの文化経済学(2000 芙蓉書房
出版)、都市と農山漁村の新交流<共著>(2002中国経済出版社)、グリーンツーリズムが拓くアジアの未来(2005 JICA・久留米大学)
Email/ okuyama@sunglow.info

民宿起業

四国B級ご当地グルメ連携協議会 常任顧問 奥山 忠政

 各地の特色ある〝グルメ〟を「来て食べていただく」ための重要な施設に「民宿」がある。地域の食材を活かし伝統的な食文化を大切にしている民宿との連携は、四B連にとって大きな関心事である。
 広義の民宿には、
①一般民宿(旅館業法上の、客室延面積33㎡以上の「簡易宿泊所」のこと)、
②農林漁業体験民宿業(宿泊以外にグリーンツーリズム法の定める滞在型余暇活動に必要な役務を提供する民宿で一般の者の開設も可能)、
③農林漁家民宿(②でとくに農林漁家が経営するもの)の3種類がある。①→②→③の順に規制がゆるくなるとともに、助成も厚くなっている。このほか、都道府県独自に条例の範囲内で規制を緩和しているところがある。(愛媛県など)
 「農林漁家民宿」を例にとると、
(a)農林漁家が経営する、
(b) 客室面積が33㎡未満でもよい(空き部屋1室でもよい)、
(c)役務を提供するなどを条件に、建築基準法や消防法に定められた設備の省略ができたり、道路交通法の禁ずる「白タク」行為ができたり、酒税法の禁ずる「自家製どぶろく」の提供ができたりする。
 営業形式として、食事に関しては1泊2食・1泊朝食(B&B)・自炊・素泊まりがあり、受け入れに関しては通年、週末、季節などのタイプがある。
 客商売につきものの苦労はどの業種も同じだが、とくに民宿のばあい、多くの経営者たちは「とにかく楽しい」と言う。客との交流がである。リピーターの多いことも特徴といえよう。
 詳しい内容や実際の手続きについては、都道府県や市町村の担当部署に聞くとよい。
 資金については、農業改良資金、中山間地域活性化資金、漁業近代化資金など多くの融資制度が利用できる。

 
【相談窓口】
愛媛県:農政課   TEL089-|912-2514
香川県:農村整備課 TEL087-832-3449
高知県:観光政策課 TEL088-823-9608
徳島県:農村振興課 TEL088-621-2378
 
四国B級ご当地グルメ連携協議会(四B連)
一般社団法人 四B連企画

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