四B連2011年次大会

はじめに

 11月18日、高知県香美市のべふ峡温泉で、四国B級ご当地グルメ連携協議会(四B連)の大会が開催された。
 四国各県から70名に及ぶ人たちが参加。参加団体からの活動報告や、今後の団体のあり方などについて意見を交換し、親睦を深めた。
 初めに、内海武彦議長から「四国を元気にしていくために」という基調講演があった。内容の要旨は以下の通りである。

 「一年を振り返り、会員間でさまざまな連携が進んでいることは喜ばしい。今年から、これに加えて『会員のご当地に来て』食べていただくことに重点を移していきたい。本大会をべふ峡温泉で開催したのはその一環である。自然・文化とともに、『食』は観光の大きな目的であり、『食』を通じて四国全体が元気になるよう、力を合わせていこう」

 このあと、各地の活動報告があった。

 

イノシシグルメ部会

 愛媛県八幡浜市でのシンポジオンで発足した「イノシシグルメ部会」の渡邉秀典部会長は、イノシシ被害の現状と、料理への取り組みについて報告。価格をもっと安くするために内臓肉を活用し、ヨーロッパのジビエ料理のような食習慣を広めていきたいと提言した。
 なお、懇親会で仙味エキス㈱の協力で開発中のメニュー「イノシシシチュー」の試食があり、好評だった。

 

安芸「釜あげちりめん丼」楽会

 「元気じゃこ、頑張るじゃこ」の合言葉で精力的に活動する、「安芸『釜あげちりめん丼』楽会」の山本美栄会長からの活動報告があった。
 安芸産にこだわり、安芸流のおもてなしの心で活動する楽会は、別名をAKG21という。安芸(A)ちりめん丼(K)楽会(G)の略称だが、そのユニークな取り組みに、聴衆からは歓声が上がった。
 特に、さまざまなイベントでPRし、マスコミからも熱い注目を得たこと。漫画家やなせたかし氏のキャラクターも誕生したことに、耳をそばだてている人たちもいた。
 今後の取り組みとして、商標登録や提供店の拡大、本家「B–1グランプリ」参加をめざしていることが報告された。

 

遊子漁協女性部会

 従来から海の環境づくりや「魚食」の普及に取り組んできた遊子漁協女性部副部長の中川朱美氏の発表があった。
 昭和30年には150名もいた会員が、漁業経営の不振により、平成23年には30名になったが、数が減ったことで、意欲のある有志が残り、積極的な活動ができるようになった。
 「遊子のブランド化」に取り組むため、キッチンカーで各地のイベントに出かけることを思いつき、「たべ鯛バーガー」と「遊子のたべ鯛包丁汁」という新製品を開発した。国から1300万円の補助を受け、1年間の活動で500万円の売上をあげた。
 この取り組みで、統一デザインが効果を上げることがわかり、さらに地域活性化に取り組んでいくという。
 体験と数値に基づく活動報告に、みんな熱心に聞き入っていた。

 

大会の感想

 他にも今年の「B–1グランプリ」に参加した「須崎鍋焼きラーメンプロジェクト」や、大歩危・祖谷の食おこしについての活動報告など、四国各支部の活動についての報告があった。
 大会の参加者からは「精力的に活動している人ばかりで刺激になった」「女性パワーがすごい」「さまざまな人と知り合えて、交流できたのがよかった」などの感想が寄せられた。
 来年度の四B連総会は、祖谷で開催することが決定している。

 

安芸市・香南市のグルメ探訪

 翌19日は、グルメ探訪を兼ねたエクスカーションがあった。最初に訪れた安芸市では「釜あげちりめん丼」に舌鼓を打った。食事会場の「廓中ふるさと館」では、たまたま居合わせた尾崎正直・高知県知事から飛び入りのスピーチをいただいた。
 ついで香南市に入り「香南にら塩焼きそば」を賞味した。

 
四国B級ご当地グルメ連携協議会(四B連)
一般社団法人 四B連企画

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