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松山市 |
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今治市 |
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松山市 |
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松山市 |
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今治市 |
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人類と麺類が共存している
われらの四国!
四国は「麺王国」だ。「うどん」「ラーメン」「そうめん」「そば」などさまざまな麺料理がある。加えて、ご当地グルメとして「焼きそば」系の新メニューも続々と登場している。
四国は山地が多いので農地面積が少ない。しかも、降水量が少ない瀬戸内海式気候のもとでは、米よりも麦などの栽培が向くため、麦を使う麺料理が普及した。
「うどん」を代表するのは香川県である。ため池の多さでもわかるよう、慢性的な水不足の土地柄のため、古くから小麦が栽培されてきた。弘法大師が伝えたともいわれる「うどん」は、まさに県民食なのである。また、中山間地でも「うどん」がよく食べられていて、徳島県の「たらいうどん」はその代表格である。
「ラーメン」も多彩だ。ハム会社から出る豚骨を使い、コクのある味わいに仕上げた「徳島ラーメン」、熱いラーメンを出前で届けたいという思いから誕生した「須崎鍋焼きラーメン」、本場のちゃんぽんと異なり、海産物を主体としたあっさりスープの「八幡浜ちゃんぽん」、世界一甘いと称される「松山ラーメン」など、個性的なラーメンのそろい踏みだ。
「そうめん」の名品も多い。乾燥した小豆島の気候を生かした「島そうめん」、近松門左衛門がその味と美しさを賞したという「五色そうめん」、内陸の寒暖差がコシのある麺をつくりあげている「半田そうめん」など、日本全国の「そうめん」でも優位を誇るものに満ちている。
うどん文化が優勢な四国のなかで、「そば」を代表するのが祖谷である。山の斜面でも栽培できる「そば」は、山間地に適している。近年は、愛媛県の中山間地でも、すぐれた「そば」が登場している。
今回取り上げた麺料理は、一九九九年に開催されたラーメン博で人気ナンバーワンの栄冠を得た「徳島ラーメン」、まちおこしの新機軸を打ち立てた「八幡浜ちゃんぽん」、伝統の逸品「島そうめん」、麺料理ニューウェイブの「香南にら塩焼きそば」だ。それぞれの生い立ちと活動を紹介していくが、その味はぜひとも現地で確かめていただきたい。 |
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