祖谷地方独特のそばは
つなぎをほとんど使わない
祖谷地方は急斜面が多く、稲作に不向きなため、粟やひえを主食としていたが、12世紀にこの地に移り住んだ平家の落人たちが、原生林を切り開いてそばを栽培し始める。そばは、やせた土地でも栽培でき、肥沃な土地のものより美味だともいわれる。
つなぎをほとんど使わず、そば粉のみを地元の澄んだ水で仕上げた。そのためソバ本来の香りと味が楽しめる。つなぎがほとんど使わないため、太くて短い麺となる。それを川魚でとった薄口のだしで食べる。素朴な舌ざわりが人気で、祖谷を代表する土産品となっている。 |