「B級グルメ」は、安価で日常的に食べられている庶民的な飲食物のこと。
このページではA級・B級にこだわらず、
地域の人々に親しまれている食材を使った料理や、
地域の人々から愛されてきた料理の「ご当地グルメ」をご紹介しています。
【団体】香南市観光協会

にらの香りと塩ダレが醸す
絶妙な味のバランス

 香南市はにらの生産日本一である。全国1位という高知県の、約3分の1を香南市が生産する。「香南市」の「香」は、にらの香りを含んでいると思わせるほどだ。
 日本一のにらがたっぷり入った焼きそばは、タレの旨さとにらの香ばしさが溶け合い、味覚を刺激する。しかも、食べたあとのあっさり感が、他の焼きそばと大きく違う。
 香南市観光協会は、平成22年(2010)に「にらプロジェクト」を立ち上げた。生産量日本一のにらを使って香南市のPRができないかと、観光協会やJAとさかみ「にら部会」、県園芸連、市内の飲食店などが連携。参加した料飲店の「にらメニュー」を食べ歩くという体験型「食のまちおこし」スタイルだ。
 このプロジェクトでは、洋風や中華風、和風など30以上の独自メニューが開発された。
 「香南にら塩焼きそば」は、にらをふんだんに入れるほか、特産品であるショウガやごま油を隠し味にしたオリジナル塩ダレを使っている。B級ご当地グルメとして、みんなに好まれる炭水化物メニューをつくろうと、多くの人が頭をしぼって試食をくり返すうちに、「これはいける」と心に自信がみなぎるに至った逸品だ。
 その美味しさが評判になったのは、平成23年5月に開催された「第2回土佐の食1グランプリ」。高知県内16市町村から出店された24品目のなかから、初参加ながら3位入賞の栄冠を得た。この日のために、にら10キロを用意。415食を約四時間で完売したという。
 この受賞は、「香南にら塩焼きそば」の活動の励みになった。また、県内外からこの焼きそばを食べようと、香南市に足を運ぶ人も増えている。
 現在、「香南にら塩焼きそば」は、イベントでの販売はもちろん、香南市の7つの店舗で食べられる。カフェや居酒屋、焼肉屋など、それぞれの店が個性を加えて提供している。それぞれの店で食べ比べするために、香南市を訪れるのもいいかもしれない。

四国B級ご当地グルメ連携協議会(四B連)
一般社団法人 四B連企画
@