「B級グルメ」は、安価で日常的に食べられている庶民的な飲食物のこと。
このページではA級・B級にこだわらず、
地域の人々に親しまれている食材を使った料理や、
地域の人々から愛されてきた料理の「ご当地グルメ」をご紹介しています。
生きた川ガニをミキサーにかけ、カニの汁を漉す。汁に水を加えて煮ると、身とダシに分かれる。ゴボウや調味料などを入れて味を整えればれば、できあがり。
農家民宿 風山の里
 愛媛県南宇和郡愛南町御荘菊川1284
 TEL0895-74-0518

自分で捕った
川ガニを味わう

 四国の西南にある愛媛県愛南町。日本屈指の景勝地「足摺宇和海国立公園」内にあり、山里には棚田の懐かしい風景が広がる。
 農山漁村に滞在し、その地域の自然や文化にふれる旅「グリーン・ツーリズム」を体験できるのが愛南町御荘の農家民宿『風山の里』だ。家の2間を開放し、宿泊は最大5名。県内の人びとが中心の宿泊だが、家族で愛南町の自然に触れ、心づくしの料理に舌鼓を打つことができる。『風山の里』は、石川信吉さん、良子さんのご夫婦が切り盛りし、今年の4月で5年目を迎える。
 11月から3月は、卵を抱えた川ガニ「モクズガニ」を使った料理が食べられる。愛南町では「ツガニ」といい、「上海蟹」の同属異種だ。不味い訳がない。
 ミキサーで丸ごとつぶしたツガニの汁を火にかけると、黄金色のダシとふわふわとした身に分かれる。たっぷりのゴボウとネギが入るとでき上がり。濃厚なカニの味が楽しめる逸品だ。
 「馬鹿の三杯汁」というけれど、ある人は4杯食べてしまったという。まさに、馬鹿になるほど美味しい料理だというわけだ。
 川ガニのシーズンが終わると、4月からはカツオなど海の幸をつかった料理、8月からは川エビ料理になる。
 日帰りでも、川ガニや川エビを採って料理を楽しむコースや田植えや稲刈り、あいなんゴールド(河内晩柑)のもぎ取りなどの農業体験が可能だ。夏はクワガタ、カブト虫が採れるという。「家族で来なはると、お子さんよりも親ごさんが楽しむ」と良子さん。
 ご夫婦の温かい人情と心づくしの郷土料理に触れるには最適の宿だ。

四国B級ご当地グルメ連携協議会(四B連)
一般社団法人 四B連企画
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